猪俣院長、西田視能訓練士が執筆した英字論文名「Risk Factors for Postoperative Refractive Error in New-Generation Intraocular Lens Calculation Formulas」がClinical Ophthalmology 誌 (IF2.1) の2024年8月号に掲載されました。
白内障手術では挿入する眼内レンズの度数により手術後の裸眼視力が決まります。そのため種々の測定データを専用の眼内レンズ計算式に入力し眼内レンズを決定します。近年、人工知能(AI)を用いた最新の計算式が発表されており著者らは最新の計算式の精度、危険因子を調査しました。その結果、通常の白内障手術で使用されている計算式よりも同等以上の精度があることが判明しました。また最新の眼内レンズにおいても水晶体の厚みが誤差を生じさせる可能性についても見出しました。
以上より様々な最新の眼内レンズ計算式を用いてレンズの度数決定を行うことが術後の視力向上に重要であると判断されました。今後も精度の高い手術成績をおさめるために複数の眼内レンズ計算式を用いて患者様に最適な眼内レンズを決定致します。